モスクワ中央音楽学校 国際マスタークラス
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8月1日から10日まで、モスクワ中央音楽学校の国際セミナーに参加してきました。
事前に、自分の演奏を録画したものを送り、それに通ると希望の先生のレッスンを受けることが出来ます。
レッスンは、すべてロシア語で行われます。
私は、モスクワ音楽院に留学していた時に師事していたピサレフ先生のレッスンを受けるのが最大の目的でした。
そのため、まず、ピサレフ先生に。そして、トゥルーリ先生、チェルノーフ先生、ピャセツキー先生、マルチェンコ先生に習いました。
全ての先生に、チャイコフスキーのピアノ協奏曲をみて頂きましたが、どの先生も、この作品を知り尽くしていて、懸ける想いにも圧倒されました。
どんなに難しいパッセージでも、音と音の間を歌えているか。フレーズの線が切れていないか、和声は聴いているか、両手ともオクターブで動くところは、その4声部がそれぞれレガートで繋がっているか。そして、テクニック的な事では、音から音への移行の仕方、和音の響かせ方、他にも色々あるのですが、ありとあらゆることを一小節ずつ、教えて頂きました。
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セミナー中には、トランペット科の先生として参加されていたセルゲイ・ナカリャコフのコンサートも開催されました。
本当に感動しました!トランペットはこんなに美しく、人の声のように歌える楽器だと認識も新たにしました。
今回のセミナーで気づいたことは、演奏は、それらしくまとめる事ではなく、楽譜から読み取ったことを音にする努力をし、さらに、音の先に広がる世界を感じることが大切だと思いました。