ゲオルギー・ リヴォーヴィチ・カトワールГеоргий Львович Катуар
来月、Kitaraのコンサートで、カトワールのピアノトリオOP.14を演奏します。
今年の3月に、アレンスキー協会の例会で、
初めてこの作品に出会いました。
苦悩に満ちた旋律が奏でられますが、
ピアノパートは、繊細で細やかな音型が連なっており、
彼の作品ならではの独特の美しい世界が広がっています。
最初の一音から最後の音まで、一本の糸が張り詰めたような緊迫感が漂っていて、
その中に作曲家の想いが溢れています。
作品に重みを感じずにはいられません。
今は、楽譜と向かい合う日々ですが、
カトワールが楽譜に託した想いを、音で表現できるように、
そして、作品の素晴らしさを伝えることができるように練習に励みたいと思います。
決して光当たることのない作曲家だったかもしれませんが、
チャイコフスキーやショスタコーヴィッチに全く劣ることのない作品です。
もし、沢山の皆さんに聴いて頂けたら、
大変嬉しく思います。